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パッケージデザインの制作ワークフロー

執筆者の写真: 勝部デザイン事務所勝部デザイン事務所

パッケージデザインの開発には、他メデイアと違い、かなりの時間を必要とします。余裕を持った時間設定が肝要です。パッケージデザインは一過性の広告メディアではなく、会社の顔や商品として長く消費者のマインドに残っていくデザインを目指していかなければなりませんので、じっくりと時間をかけて検討を重ねていく必要があります。ここではパッケージデザインの制作の流れをを4段階に分けご説明します。






オリエンテーション

最初のオリエンテーションはデザイナーにとって大変重要です。クライアントが商品コンセプトに根差してどのようなパッケージデザインを目指しているのかを詳しく説明を聞きます。不明な点があればさらに説明を求めます。実際にパッケージデザインをする上で、設定したターゲットやビジョン、商品デザインのイメージとポジショニング、競合商品のなどの情報をクライアントと共有していることを確認することは必要です。



コンセプト開発

<市場調査と情報収集>

オリエンテーションの情報をもとに、実際の売り場まで足を運び、現状確認や他社競合品などを実際に手に入れて確認・分析などを行います。クライアントからの要望のほか、ネットなどを活用して商品についての情報を限りなく集め、時代に合った最適なデザインの切り口や見せ方を検討します。


<デザインコンセプトの設定>

オリエンテーションの情報と市場調査などから集めた情報を基本に、商品のデザインコンセプトの設定を行います。コンセプトに沿ってできるだけ多くのアイデアを出し、その方向性を徐々に絞り込んでいき、最終的には3〜5案程度に決めます。クライアントに対して闇雲に多くのデザインを提案するのではなく、ある程度絞って提案する方が相手も解りやすく、選びやすいでしょう。



デザイン制作

<デザイン作業と使用する要素などの手配>

デザインアイデアを何点かに絞り、具体的なデザイン作業に着手します。写真やイラストなどがデザイン要素として必要であれば、専門家に写真撮影やイラストレーションなどの手配をします。依頼する際にはデザインコンセプトを詳しく伝えます。デザインラフにはダミー写真やイラストなどを使用し仕上げます。


<デザインの検討>

パッケージデザインの基本的なポイントチェックを入念に行います。店頭で陳列した際の見え方やインパクトの強さ、競合品との差別化ができているかなどを検討修正し、デザイン案の完成度を上げていきます。



データ入稿・印刷

<入稿データの作成> 最終デザイン決定後、入稿用の最終デザインの作業に入ります。また使用する本番の写真やイラストレーションの用意を進めます。フォトグラファー、フードコーディネーター、イラストレーターなど、それぞれの専門分野の外部スタッフに作業を依頼します。外部スタッフにはしっかりとデザインコンセプトを共有してもらうのが重要です。すべての要素が揃えば入稿データを完成させます。


<校正・印刷立ち会い> データ入稿時の印刷会社との打ち合わせ、校正の確認、印刷立ち会いを行い、商品としてのクオリティアップを心掛けます。





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