商品コンセプトが伝わっているか?
パッケージデザインは消費者に対して一番伝えたい商品価値が、的確かつ端的に表現されているかがポイントになります。店頭に並んでいるパッケージを見るのは一瞬で、目立つと同時に分かりやすい表現が大切になってきます。そして手に取ってもらった瞬間に分かると言うのが理想です。パッケージデザインは限られたデザイン面積の中で表現しますので、要素を増やすのではなく、訴求ポイントを絞り込むことです。
パッケージの中身が何であるかを表現する場合、デザインの要素である写真やイラスト、容器の形状や素材に至るまでを最大限利用して、消費者に分かってもらえるデザインにしていきます。また商品価値を伝える端的なキャッチコピーやネーミングなどの文字情報はコンセプトを伝える上で大変重要です。
例えば和菓子のパッケージであれば、菓子を包む素材に和紙を使うことにより、その雰囲気や中身のコンセプトがより鮮明に消費者に伝わります。容器の形状も「かたち」だけでその商品が何であるか分かる場合もあります。またネーミングだけでもイメージが膨らみます。このように瞬時に身体にスーッと入ってくる、つまり五感に納得してもらう仕掛けが必要です。
商品によっては、日用品などの機能面を重視して、分かりやすくストレートに表現する場合と、高価格な化粧品や酒類などの情緒的なブランド価値や、和菓子やギフトなどの感覚的な価値を伝える場合があります。何れにしてもその商品コンセプトに合った表現が達成できているかが問われます。
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