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執筆者の写真勝部デザイン事務所

パッケージデザイン制作料について


パッケージデザインを発注される場合、一番気になるのはデザイン料金ではないでしょうか。何か、値札の無い高級寿司店に入ったような気分になられたことはありませんか?無理もありません。数値化されたものもないし、明確な指針もありません。多くは当事者間で落とし所を探りながら決めていくのが現状です。そこで、その不明瞭なデザイン料金はどのように算出されているかをご説明いたします。



パッケージデザインのデザイン制作料とは、「付加価値料」と「作業料」と「外注費」の3つの要素で成り立っています。この要素はおおよそグラフィックデザイン全体についても同様です。それではひとつずつ詳しく説明していきます。








付加価値料

「付加価値料」は簡単に言えば、完成した商品パッケージのデザインがもたらすであろう付加価値の分け前です。良いデザインを施した商品を販売することにより、企業が得る消費者への好イメージの周知などが挙げられます。<質的要素>としては、実績や経験を積んだデザイナーと新人デザイナーの付加価値料は違い、デザイナーの知名度もその対象です。また<量的指数>によっても変わってきます。販売量が1000個の商品と100万個の商品では、市場にもたらす付加価値は自ずと違います。大企業のように大量の商品を市場に投入する場合は<量的指数>は上がり、デザインの<付加価値料>を押し上げます。つまり<質的要素>と<量的要素>を合わせたものが「付加価値料」ということになります。逆に単に輸送や保管目的に使用される業務用パッケージなどは「付加価値料」が発生しないものです。




作業料

「作業料」は一般的に最初の打ち合わせから完成までに制作者が提供した役務(労働)への対価を指します。概ね時間や量(全体的なボリューム)に比例します。例ば簡単なラベルと複雑な構造の箱は作業時間は異なります。箱などはどうしても手間がかかり、作業時間が多くなります。また種類や量が多い場合も時間はかかるものです。



外注費

「外注費」は制作のために、その専門家にデザイナーから外注して実際に支出する経費です。写真撮影やイラストレーション、コーディネイト、スタイリングなどがあります。また撮影などに必要な小道具や材料費、スタジオレンタル料などが加算される場合があります。もちろん掛かった経費は終了後に個々の専門家にデザイナーから支払われます。





まとめ

上記の料金構成はパッケージデザインだけではなく、グラフィックデザイン全般的に同じです。

具体的なデザイン料金は企業の制作予算もありますので、やはり企業(クライアント)と制作者(デザイナー)間の話し合いで決めることが一番良いと思います。その際、制作者が価格を明確に提示し、お互いが気持ち良く仕事ができるように心掛けることです。



なおデザイン料金については、さらに詳しく説明されたサイトでご確認ください。一応目安となる価格が示されていますので参考になると思います。


㈳日本グラフィックデザイナー協会( JAGDA) デザイン料金表




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