top of page
執筆者の写真勝部デザイン事務所

パッケージの素材


今回はパッケージに使われる素材についてご説明します。パッケージの素材は、現在では加工技術や印刷技術の進歩で多種多様に渡り、ここですべてをご紹介するのは無理ですが、よく使われる概ね4つの素材(紙・金属・ガラス・プラスティック)の違いとその長所・短所や使われる商品についてご説明します。デザインをする上でどんな素材を使うかは、商品の雰囲気や価値を表現するのに重要なポイントで疎かにはできません。またコスト面でも素材によっては印刷や流通に大きな差が出てきますので十分に考慮すべき点です。





<紙> 腰があり、クッション性や通気性に優れています。構造を変える自由度が高いため、様々な形を作ることができ、機械による自動包装などの適性も高い素材です。一般的に多くのパッケージに使用されており、環境にも優しい素材です。

<金属缶> 商品の中身の保護性や積んでも壊れないといった積載性や輸送性などに優れています。また圧力や熱にも強い特性もあります。最近はアルミ缶などでリサクルの動きが始まっています。

<ガラスびん> 耐腐食性、耐油性、耐薬品性に優れ、臭い移りもないのでリユースに向いています。食料品(酒や調味料など)などのパッケージに多く使用されています。また原料が天然素材なのでリサイクルの点でも優れた素材です。

<プラスティック> 成形性に優れており、透明で軽量、耐水性にも優れています。最近は自然に負荷をかけるプラスティックが問題となり、別素材に変更する商品も増えてきました。





それぞれの素材特性を理解し、消費者のニーズや流通のニーズに合わせて素材変更や追加を検討します。例えば一升瓶に入っていた日本酒を紙パックに変えて、輸送性や家庭での保管性が上がったのも素材変更の好例です。またペットボトルの飲料を期間限定でオリジナルのガラス瓶にすることにより、高級感や質感を高め、ブランド力強化につなげる方法もあります。 最近は世界的な海洋プラスチック問題が喫緊の課題となり、地球環境に優しい素材に変える動きが見られます。そういった企業の取り組みが消費者から高く評価されるようになってきています。またリサイクルへの取り組みが一般的になり、進化したエコ素材も生まれてきています。それらの新しい素材情報を確認し、検討されてみてはいかがでしょうか。

パッケージデザインに関しての疑問やご質問など、何なりとお気軽にお問い合わせください。




#パッケージの素材 #紙 #金属 #ガラス #プラスチック

Comentarios


bottom of page