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執筆者の写真勝部デザイン事務所

プロデザイナーとアマチュアの違い


プロとアマチュアの違いって何だろう?

例えばゴルファーであれば、そのプレイぶりを見ればすぐに分かります。料理人であれば、作られた料理を食せば歴然としている。ではデザイナーはどうでしょう?そのデザインを見た時に、あまり見分けが付かないというのが見た人の率直な感想だろうと思います。プロから見ればすぐに見分けは付くのですが。


デザインもアナログ時代であれば、アマチュアとの違いは分かり易かったのです。すべてが手作業だったアナログ時代、それは「プロの手」で描いた絵や線が美しいなどの表現する技術力の高さが歴然としていて、一目見ればすぐに分かりました。それがデジタル技術が発達した現在では、Macで仕上げてプリントアウトすれば、誰にでも小綺麗でそれなりにデザインはできてしまいます。つまり中身は別にして表現だけをとってみれば、プロとアマチュアの差が分かりにくい時代になったということです。それは写真業界でより顕著で、今や写真はスマホで簡単に、綺麗に撮れてしまう。その結果、多くのプロカメラマンが職を失いました。


デザインテンプレートなどが当たり前のように蔓延ってくると、それはデザインをやる上で一番重要なクリエイティブ性の劣化につながっていきます。とことんクリエイティブを掘り下げて追求していくという姿勢が失われていくことを大変危惧しています。




プロとアマチュアに技術の差が少なくなった今は、プロと言えども技術力だけでは勝負はできません。これからはプロにとっては技術力よりマネージメント力が必要とされます。独自のアイデアと共に、それに裏打ちされたマネージメント力が必要となってくるのです。今後は企業経営に直接的に影響を与えるようなデザイン提案ができるような本物のプロデザイナーだけが生き残っていく時代になります。単に表現レベルに留まっているアマチュア風デザイナーだと、やがてAIに取って替わられることになります。



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