他業界に比べて、デザイン業界はあまり男女格差のない業界です。デザイン会社を覗いても、昔から男女比率は変わらない印象を受けます。いや今だったら女性の方が多いかも知れません。つまりデザイン業界は女性も大いに活躍できる貴重な業界であり、デザインは女性に向いている仕事なのです。私の先輩にも多くの尊敬できる女性のパッケージデザイナーがいました。彼女達に共通しているのは、いつも忙しそうでしたが、とても楽しそう。女性らしい感性を生かした仕事にやり甲斐を感じ、イキイキと動いていたのが印象に残っています。
確かにデザインには女性ならではの表現も必要で、それを求めるクライアントも少なくありません。ただ女性だからといってソフトで、優しいデザインばかりしていれば良いという訳ではありません。あえて言うなら女性デザイナーに足りないのは「表現の強さ」です。柔らかい表現に偏って、存在感のないデザインをよく見かけます。広告デザインの役割は伝えることなので「表現の強さ」はとても重要です。それをいつも意識して、改めて広告デザインに向き合って欲しいと思います。
逆に男性より優れている点は、日々の生活の中で、女性らしいきめ細やかな視点を発揮し、デザインのアイデアやヒントを発見できることです。グラフィックデザインはとても生活に身近なデザインです。それを仕事で活かせたら女性デザイナーの面目躍如たるところでしょう。
そもそもデザイン業界では、男性だから、女性だからといった考え方はありません。要は各々が持っている個性を重視しているのです。制作現場は完全な実力主義なので、技術と感性を持って、男女問わず競争ができるのです。いまだ男性社会である日本で、ぜひ多くの女性デザイナーが活躍して欲しいと願っています。
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